新トランプ政権が学費に税金?UCバークレー大学院生による『デモ抗議活動』とは。

       
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batman

Dec.08.2017 - 05:26 am

UCバークレー大学では、GSI (graduate student Instructor)と呼ばれる大学院生が教えるディスカッションや授業への理解度を深めることを目的とした、少人数制の授業があります。しかし、つい先日11月28日の火曜日に僕のGSIの大学院生からクラス全体に向けて、こんなメールが届きました。

「明日キャンパス内での抗議活動に参加しないといけないから、授業早く抜けるね!」by大学院生

内容を知らされていなかった僕は、テスト前なのになんて無責任な!っとしか思いませんでしたが、授業終わりに抗議運動を実際に目にし興味が湧いたので、調べてみると、大学院生の参加していた抗議デモ活動は、新トランプ政権が提案した『GOP tax bill』という税金が免除されるはずの学費にまで税金が課される案に反対するデモ抗議でした。

今のアメリカでは、将来的に学生たちが、大学側に大きく貢献してくれることを願って、STEM(理系分野)を専攻している大学院生へは、大学側から、stipend(生活費)とtuition (学費)を支給されることが多く、お金がない苦学生でも、十分に生活と研究に励むことができる制度があるのだが、今回のこの制度の学費に税金を課するこの法案に、この制度を受けているであろうUCバークレー大学の多くの大学院生たちが抗議を示したのである。(捕捉:現在でも生活費だけは、税金が課せられます。)

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photo by:https://www.berkeleyside.com/2017/11/29/hundreds-rally-uc-berkeley-protest-proposed-graduate-student-tax-hike/

11月29日水曜日, カリフォルニア大学バークレー校のキャンパス内では数百人もの大学院生や博士課程を終えた研究者、政治的な学生団体などが “[No Tax on Grad[uate students]” の看板を掲げて、新トランプ政権が提案したGOP tax billと呼ばれる新しい規定への反対運動を行った。 Berkeleyside記事より引用


また、記事によれば、もし『GOP tax bill』が承認されれば、 その金額の上に学費に税金 が上乗せされ、それにより政府は数万ドルもの税金を得られると見込んでいるとしている。



ただでさえ生活費や家賃が高いカリフォルニアのこのベイエリアでは、『収支を合わせるのだけで精一杯だ!』とUCバークレーで分子生物学を研究する博士課程の女子学生。さらに大学側も、『GOP tax bill』には、反対の姿勢で、この法案が通れば、富裕層以外の大学院生を金銭的に著しく苦しくし、一部の学生は大学を辞めざるをえなくなると懸念しており、大学関係者の多くもこの抗議活動に参加した様子。



これからこの法案『GOP tax bill』が通れば、アメリカの大学院生の教育・研究への意欲を減らし、結果的に大学院への志願者を減らすのではないか。と心配される中で、特に大学院に在籍する学生やこれから大学院や博士課程に進もうと考えている学生にとっては動向が気になるところである。

       

batman

UCバークレーでメディアについて学ぶ日本人留学生です。プロフィール写真の猫は、実家の近くに住み着いている野良猫。通称バットマンです。 宜しくお願いします。